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2016.04.04
外壁塗装においてフィラーとは、英語の(filler)「埋めるもの」「詰め物」の意味から色々な場面で使われていますが、外壁塗装の世界でも外壁素地の欠損やひび割れ、凸凹を埋め下地を平滑にする役割で下塗りに使われる塗料のことをこう呼んでいます。
下塗り塗料とは、「最初の」の意味からプライマー、あるいはシーラーと呼ばれ、外壁素地と粘着性を持たない上塗り塗料とを両面テープのように接着する働きを持つ塗料で、上に塗る塗料をムラ無く塗りやすくし、外壁塗装を美しく仕上げるために欠かすことの出来ない重要な塗料です。
下塗り塗料の中でも、モルタルの外壁材ではクラックと呼ばれるひび割れの補修や段差を埋めて塗装面を平滑に調整する役目も持つ下塗り塗料が使われ、その塗料をフィラーと呼んでいます。
フィラーには、塗装面を平滑にするパテとしての働きのほか、防水性もあり外壁を雨水から守ります。塗装面の劣化が激しいときは、耐久性を高めるため、上塗り塗料との密着性を高める働きのシーラーと呼ばれる下塗り塗料を塗ったあとに塗ることもあります。
シーラーには油性タイプ、水性タイプがありますが、フィラーは水性タイプの塗料です。
最近良く使われているタイプは、シーラーとの機能を併せ持つ微弾性フィラーといわれる塗料です。ヘアクラックと呼ばれる幅の狭いひび割れがあるときはこのタイプが良く使用されます。
微弾性フィラーは、水性なので乾燥に時間がかかること、きれいに汚れを落としてからでないと塗ってはいけないこと、改修や新築直後のモルタル壁には使えないこと、大きな傷やクラックには先にシーリングなどのパテで傷を埋めておく必要があるなど弱点もありますが、厚塗りうす塗りどちらにも対応している上に上塗りの塗料も選びませんしすでに塗装された外壁でもその塗られた塗料の種類に関係なく使用することも出来ます。さらに乾燥する際の臭いも少ないので周囲に迷惑がかからないなどの良い点があり、近年では良く使われるようになりました。
微弾性タイプの物ではうす塗りも可能ですが、どちらのタイプも厚塗りするときには、普通のウールローラーに比べて2、3倍の塗布量となる砂骨(さこつ)ローラーというローラーを使用します。
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