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2016.04.04
戸建て住宅には限りませんが少し古い家の外周を見回すと壁に小さなひびが入っていたり補修の跡が見受けられる事があります。
小さなものは壁の塗料が収縮してできた亀裂だったり柱などの材料が乾燥して収縮してできた傷だったりします。幅が0.3mm以上のクラックで、深さが5mm以上あるものを構造クラックと呼び建物の強度を支える構造材や工法・施工技術による問題が原因でできた傷かもしれません。
そういった傷は原因を早く突き詰め修繕することが重要です。施工技術によらずとも先の東日本大震災による揺れや地盤沈下が原因の場合もあります。原因が建物の基礎部分にあれば次の地震で建物を支え切れなくなりさらに大きな傷を生む可能性も否定できません。建物も人の体と同じく小さな異常を早めに発見して直していくことが大切です。
住宅は一生に一度の大きなお買い物とよく言われます。だからこそ長く使いたいものです。でも長く使うためには専門家による定期的なチェックや修繕が大切です。
構造クラックがよく見受けられるのは1981年以前に施工された住宅です。1981年以降は建築基準法に耐震性強化というテーマがより加わり丈夫になっているからです。
古い住宅が地震で粉々になった例が阪神大震災です。一階が丸々つぶれて二階部分が押しつぶした映像をご覧になった方も多いと思います。東日本大震災では津波の被害であまり目立ちませんでしたが古い住宅の被害は大きいものがありました。被害が起こるたびにどんどん法改正が進み木造住宅も強度を増してきています。
特に最近は基礎構造や耐震・制震に優れた部材が出てきています。新築でなくてもリフォームで取り付けることも可能です。古い家のお住まいの方や大型トラックがたくさん走る幹線道路沿いにお住まいの方は特に構造トラックに気を付けてください。
もしかしたら?と思ったら専門家の方に相談して対策を講じるのが一番です。
家は命を預けるものです。深夜寝静まっているときの大きな地震が発生したら家族の命は建物にゆだねられるとも考えられます。
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