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塗り替えの必要性とタイミングについて
2024年10月10日(木)
新築時は外壁や屋根の塗装について
「まだまだ先の話でしょ」
と思っていたり
「そもそも塗装が必要なんて知らなかった‥」
という方がほとんどではないでしょうか?
しかし築後、数年が経過すると
『外壁の色あせや汚れが気になってきた』
『リフォーム業者から塗り替えをすすめられた』
『同時期に建った家が塗り替えをはじめた』
など、塗り替えについて気になりはじめたという方も‥
そこで、専門的な内容が多く分かりにくい「外壁の塗り替え」について基本的なことをお伝えしたいと思います。
1.外壁の塗り換えはなぜ必要?
外壁の塗り替えは新築時から約10年程度がおすすめです。
それは、約10年程度で外壁の汚れなどが目につくからです。
一般的に塗り替えは、汚れた外壁をきれいにする美観の目的として知られています。
しかし、他にも重要な目的があるのです。
それでは、建物の劣化のメカニズムと、美観以外の塗り替えの重要な目的をご紹介します。
▪建物の劣化のメカニズム
建物に使用される外壁材は、製造時に表面塗装が施されています。正確には、塗装により生成される塗膜が表面にはあります。
その塗膜(塗料)は耐久年数があり、経年で劣化していきます。
塗料は、樹脂・顔料・添加剤で形成されています。
長年、太陽光や雨水などにさらされることで、塗料に含まれる顔料が塗膜から外に出てしまいます。
すると、外壁(塗膜表面)に汚れなどが付きやすくなるのです。
▪塗り換えの目的
1.塗膜が劣化すると外壁に汚れが付きやすくなりコケやカビが発生する
2.太陽光や雨水などから外壁材を守っていた塗膜が役割を果たせなくなり、外壁材が劣化する
3.外壁材のひび割れがはじまる、ひび割れから建物内に雨水や湿気などが浸入する
4.雨水や湿気が建物内に浸入すると、外壁材全体の劣化が進行する
5.大切な住まいを支えている柱などにも影響がでる
6.建物自体が脆弱になり場合によっては、地震などによる倒壊の可能性も‥
だからこそ、塗膜の劣化により塗り替えが必要になるのです。
塗り替えの目的は
「見た目を美しくする美観」
「建物の保護」
という重要な目的があります。
また選択する塗料により「遮熱塗料による機能性向上」の目的もあります。
2.外壁の状態で分かる「塗り替えの目安」
外壁の塗り替えは、一般的に新築時から約10年程度が目安となっていますが、使用されている外壁材や環境などにより、時期は異なっています。
塗り替えの目安は、外壁の状態を確認することで判断できます。
誰にでも分かりやすいポイントをいくつかご紹介します。
ここでは、塗り替えの目安となる劣化の状態についてご紹介します。
▪外壁の色あせ
新築時と比較し色あせが進行している場合は塗り替えを検討した方がいいでしょう。
特に日の当たる南面と西面は色あせがしやすいです。
▪チョーキング
外壁を手で触ってみましょう。
白い粉が手に付いた時は塗り替えのサインです。
▪塗膜の剥がれ・膨れ
塗膜の剥がれや膨れた部分はありませんか?
こちらも塗膜劣化のサインです。
▪ひび割れ
外壁のひび割れには、幅が0.3㎜以下のヘアークラックと0.3㎜以上の構造クラックがあります。
構造クラックは要注意!早期に塗り替えをする必要があります。
▪シーリングの割れ
外壁材の継ぎ目や窓サッシ回りにあるゴムをシーリングと言います。
このシーリングの欠けやひび割れは、塗り替えのサインです。
3.現状を把握するには建物診断が有効
まずは、外壁や屋根などの現状を知ることが必要です。
そのため、塗り替えをする前に必要になってくることが建物診断です。
建物診断は基本的に業者へ見積りを依頼すると実施してくれます。
なぜなら、正確な見積もりを出す際に診断が必須だからです。
業者によって診断の方法は様々です。
細かく建物診断しない業者や屋根の上の確認を怠る業者なども存在します。
・ドローン等を使い屋根の劣化状況を確認
・調査に一定の時間をかけている(細やかな診断)
・有資格者による調査(外装劣化診断士・建築士)
信頼できる業者を見極めるため、診断方法のチェックは有効です。
4.塗り替え費用はどのくらい?
塗り替え費用は、外壁や屋根の面積により算定されます。
また、使用される塗料の種類によっても費用は変わります。
塗り替えの費用は、材料費と工事費から構成されます。
材料費は塗料や養生の費用、工事費は足場や補修の費用、人件費などになります。
一般的な戸建て住宅(塗り面積200㎡、2階建て程度)で、屋根と外壁を塗り替えした場合は、80~150万円程度の費用となります。
5.塗料の種類や選び方について
塗料の種類は数千種類にも及び、それぞれ特徴があります。
例えば、
「耐久年数が長い塗料」
「遮熱効果がある塗料」
「価格が安い塗料」
などなど‥
劣化状況を考慮し、業者がおすすめするいくつかのプランの中から、求める内容と予算により塗料を選びます。
塗料の選びかた
▪耐久年数
塗料の価格は耐久年数により変化します。
短い塗料は費用も安くなりますが、塗り替え回数が多くなり結果的に出費が多くなることも‥
▪機能性
室内温度の上昇を抑える遮熱機能のある塗料、湿気の多い環境では防カビ機能のある塗料などがあります。
塗り替えの機会に機能をプラスした塗料を選択することで暮らしやすさもアップします。
▪製品保証
完成時が美しいのはあたりまえです。
数年で劣化し色あせが発生した‥そんなときに困らないよう塗料メーカーの製品保証が重要になります。
6.業者のスキルは超重要!
選択した品質のよい塗料も正しく施工されなければ、耐久年数や機能を十分に発揮させることができません。
業者のスキルは重要なポイントです。
業者によっては、塗装や塗料の正しい知識がないまま経験だけで塗装する業者が少なからず存在します。
完成時は一見きれいに仕上がっていても、施工後に2~3年程度で塗装の色あせや剥がれが発生した‥などのケースもあります。
トラブルを防ぐためにも『業者選び』は慎重に!
まとめ
大切な住まいを守り、安心して長く暮らすために、外壁塗装は必須のメンテナンスです。
しかし、依頼する業者によっては、トラブルが発生し後悔する塗り替えになってしまうことも‥
基本的な知識を身につけるためには、塗装業者が開催している無料の勉強会などに参加するのもおすすめです。
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