スタッフブログ
雨漏り修理に火災保険が適用される?条件と手続きについて
2024年08月31日(土)
2024年8月22日に発生した台風『サンサン』の影響で、かれこれ1週間以上雨が続いています。
土砂崩れや浸水等など各地で甚大な被害が発生しています。
私が居住する地域もずっと『 警戒レベル4相当 』です‥
ゲリラ豪雨や大型化が進んでいる台風によって、雨漏りを経験されたという方も増えているのではないでしょうか?
雨漏り修理は、火災保険を適用することができます。
しかし、適用されるには条件があるので注意が必要です。
また、これを悪用する業者もいるので気をつけなければなりません。
この記事では、火災保険についての適用条件やポイントを紹介します。
1.火災保険で雨漏り修理はできる!適用される条件とは?
雨漏り修理は、火災保険を使うことができますが、適用条件があります。
ひとつずつ紹介していきます。
自然災害の影響による雨漏りは適用される!
火災保険が適用されるケースとして
雨漏りの原因が「自然災害によるものか」が重要となってきます。
経年劣化や人的な被害による雨漏りでは、火災保険が適用されません。
風災|台風・竜巻・防風・強風・旋風等の強い風による被害
・瓦のずれ
・雨樋や屋根の変形、破損
・飛来物による破損
雪災|大雪・雪崩等による被害
・屋根に積もった雪の重みによる被害
・積雪の落下による破損
・雪解け水による被害 等
雹災|雹による被害
・雹による屋根の破損 等
上記、自然災害による雨漏りの場合は、火災保険が適用される可能性があります。
※雨や雪の吹き込みによる雨漏りは外壁や屋根のひび割れが原因であるとされ「経年劣化」による雨漏りとして判断されてしまう可能性があります。
※雨漏りは漏水の被害であり、「水災」ではありません。
水災とは洪水・高潮・土砂崩れ等の自然災害を指します。
※「水漏れ」とは、給排水施設に生じた事故または他の戸室で生じた事故による水漏れを指します。
雨漏りのことではありません。
被害を受けてから『3年以内』の申請が必要
雨漏りが発生してから3年以内に申請しないと時効となります。(保険法)
また、自然災害で被害を受けたとしても、時間が経つことで「経年劣化」として扱われる可能性があります。
できる限り早く申請しましょう。
少額の修理費用だと保険料が受け取れない可能性もある
雨漏りの修理に火災保険を適用する場合、保険の種類によって保険料の受け取り可否金額が変わります。
『免責方式の場合』
免責方式とは、予め自己負担額(免責金額)を決めておくタイプのものです。
例:自己負担額5万円に設定していた場合
受け取れる場合:損害額40万円 ー 自己負担額5万円 = 受取保険料35万円
受け取れない場合:損害額1万円 ー 自己負担額5万円 = 受取保険料0円
上記のように、自己負担額として設定していた金額よりも損害額が小さい場合、保険料は発生せず、自身で負担することになります。
『損害額20万円以上型の場合』
損害額20万円以上型の場合、損害額が20万円以上の場合のみ、保険料を上限まで受け取ることができます。
受け取れる場合:損害額40万円 = 受取保険料40万円
(※上限が40万円以上の場合)
受け取れない場合:損害額19万円 = 受取保険料0円
保険のタイプは様々です。
火災保険を申請する場合は、まずは加入している保険がどちらのタイプなのか確認しましょう。
2.火災保険が適用されるまでの手順
具体的な申請の流れと適用されるまでのポイントをご紹介します。
また、これから紹介する一連の作業はご自身でおこなうことができますが、見積書や報告書の作成等専門性が高く難しい作業となる為、修理業者へ依頼することとなります。
「火災保険の申請のため」と事前に伝えることでスムーズに対応をおこなってくれますが、業者選びには十分注意が必要です。
①保険会社、保険代理店へ連絡
まずは、保険会社または保険代理店に、被害の内容(雨漏りの原因等)を説明します。
予め修理業者を選定し、見積や報告書を作成してもらっておくとスムーズです。
②保険会社からの案内・書類の記入、申請
保険会社から書類が届きます。
申請時に提出する主な書類は下記3点です。
①保険金請求書
②事故状況報告書・損害箇所の写真
③修理費見積書
報告書には、下記内容を記述しておくと良いでしょう。
・契約者氏名、保険証書番号
・損害発生の日時
・損害発生の状況
・事故の原因
・損害のあった家の住所
・損害箇所を示した家の見取り図 等
③保険会社による現場調査
申請を受けた保険会社の損害鑑定人により現場調査を実施します。
保険申請内容をもとに現場調査を実施し、損害状況の調査、自然災害被害の有無、被害額を算定した報告書を作成します。
④現場調査結果の連絡を受ける
現場調査の結果を保険会社が審査します。
申請内容が認められれば、加入者へ保険金が支払われます。
修理業者へ工事を依頼しましょう。
悪徳な修理業者に要注意!信頼できる業者の選び方
火災保険を使用して雨漏り修理をする際、まずは修理業者へ見積依頼を行います。
その時、火災保険の保険金申請を口実に工事契約を迫ったり、保険金をだまし取ろうとする悪徳業者が少なからず存在します。
業者選定は慎重に!十分注意してください。
悪徳な修理業者の甘い話には要注意
「自己負担ゼロで修理ができます」
「申請は絶対に通ります」
などという修理業者には注意が必要です。
雨漏りの被害状況や契約している保険内容はそれぞれ異なります。火災保険が絶対に適用されるということはありません。
このような修理業者に見積りや報告書の依頼をすると、工事の契約を迫る悪質な営業に悩まされる可能性があります。
悪質な業者は工事を依頼した際に「申請手数料」等といって保険金の2~3割程度の額を請求してきたり、工事を断ったらキャンセル料を請求してくることもあります。
保険が適用されるまでは工事の契約をしない
火災保険を餌に工事を勧める悪徳業者によるトラブルを回避するため、火災保険が適用されるまでは工事の契約はしないようにしましょう。
まずは、火災保険申請のための現場調査と見積り作成のみを依頼します。
火災保険の申請が通ったら工事をする旨を伝え、工事の契約は申請が下りた後におこないましょう。
また、保険の申請は必ず自分でおこないましょう。
加入者本人でなければ申請はできません。
「代理で申請します」などと言ってくる修理業者は要注意です。
優良業者の探し方
良い業者はどのようにして探したら良いでしょう?
火災保険を適用した工事の実績がある修理業者への依頼がおすすめです。
火災保険の申請の流れ等を把握しているため、スムーズに進めることができます。
また、雨漏りの原因特定はとても難しいといわれています。
・雨漏りの調査で原因を正しく特定できない‥
・修理が雑な業者に依頼し雨漏りが直らずに何度も追加費用を支払う‥
不十分な修理では躯体への損傷も増し、雨が降るたびにストレスを感じることになります。
雨漏り修理の実績が豊富にあり、現場調査を入念におこなってくれる業者を選びましょう。
まとめ
雨漏りの修理に火災保険を使用したいときは
①加入している火災保険を確認する
②雨漏りの原因が自然災害によるものか調査する
③悪徳な修理業者に注意し、信頼できる修理業者へ依頼する
この3点に注意してください。
自然災害による火災保険の適用は『雨漏り』以外にも
『強風による飛散物による瓦、外壁等の損傷』があります。
劣化診断により屋根上などの損傷がみつかることもあります。
まずは無料の劣化診断がおすすめです。
******************************
最後までご覧いただきありがとうございます。
プロタイムズ浜松西店 浜名湖ホームサービスでは
一級塗装技能士、外装劣化診断士、雨漏り診断士等専門資格を
有するスタッフによる無料の外装劣化診断を実施しています。
お住まいでお困りのことはお気軽にご相談ください。
******************************
人気記事
歳末『大感謝祭キャンペーン』開催中!
今年1年の感謝の気持ちを込めて‥ 12/20㈮までの超お得な...
『全国塗装の日キャンペーン』開催中!
10月3日の『トソーの日』にちなんで 今年も年に1度のお得キ...
家じまいについて
リフォーム工事などで長くお付き合いのあったお施主様より家じま...
お問い合わせはお気軽に!
ご都合にあわせてお問い合わせ方法をお選びください。
[
ピックアップ
]