目地(めじ)
目地(めじ)
目地とは、建築物や土木構造物で、少し間隔を空けた部材の隙間や継ぎ目の部分を指します。
この中でも、組積みする石やレンガ、コンクリートブロックの継ぎ目や、仕上げに貼るタイルの継ぎ目を目地(めじ)と呼ぶのが一般的です。
目地に充填される建築材料のことは、目地材、目地剤と呼びます。
その建築材料そのものを目地と呼ぶこともあります。
現在の目地材は、漆喰、モルタル、セメント、シーリングが主に用いられています。
目地の形状は、凹形が平面が一般的ですが、場合によっては凸形もあります。
これらは、機能的な意味合いだけではなく、意匠的な観点から選ばれることも珍しくありません。
それほどに、住宅建築の現場では、目地(めじ)をどの位置にするのかを決める目地割りは、設計段階から重要なポイントになります。
機能性を満たすだけではなく、見た目の美しさや雰囲気、演出にも影響を与えるからです。
日本の建築では、古くから用いられているため伝統ある手法です。
お役立ち情報
目地(めじ)は、建物外部の仕上げ、いわゆる外装と建物内部の仕上げ、いわゆる内装でもその使われ方が異なって来ます。
まず、外装の場合、風雨による水分が入り込むのを防ぐための機能を発揮させなければならないので隙間なく施工を行います。
石やレンガ、タイルの場合はモルタルを用いるのですが、経年による変形を防ぐために用いられているのがシーリングです。
弾力性のある合成樹脂を充填するので、変形が防げるとされています。
一方、内装の場合には風雨による影響はないものの、伸縮する機能があるためにシーリングが併用されることも増加しています。
また、見た目の美しさを感じられるようにしするのが、化粧目地と呼ばれるものです。
機能性は必要としないものの、意匠的な意味で付けられる目地もあります。
内装で用いられる目地(めじ)の場合には、ホームセンターなどでも、目地材として一般の方が補修をする目的のために販売されているものもあるので、ちょっとした目地の欠けなどは気軽に補修できるようになっています。