増し打ち(ましうち)
増し打ち(ましうち)
住宅の外壁には色々な種類が在りますが、最近の住宅の外壁で多く利用されているのがサイディングパネルと呼ばれている外壁材です。
サイディングパネルは凹凸の在る壁材で、大きなパネルを複数外壁に貼り合わせて利用する事が出来るため、施工が楽に行えるなどのメリットが在ります。
また、デザインが豊富にあるので、好みの外壁に仕上げることが出来ると言うメリットも在りますし、工場での大量生産が可能になるため、お手頃価格で外壁を作り出せるなどのメリットを持ちます。
尚、サイディングパネルは数枚の板を外壁に貼り合わせて行くため、隙間が出来る事になり、この隙間にはコーキング材と呼ばれる粘土状の材料が撃ち込まれています。
コーキング材は外壁と同じく自然の猛威を受ける事で劣化がし易い部分でもあり、表面がぼろぼろになってしまう事も在れば、酷い場合には剥がれてしまう事も在ります。
外壁塗装を行う時には増し打ち(ましうち)や打ち直しの何れかのメンテナンスが必要で、既存のコーキングの上からコーキングを 充填するのが増し打ち(ましうち)です。
お役立ち情報
サイディングパネルの繋目に打ち込まれているコーキング材は太陽の紫外線や熱により劣化が起きやすい部分です。
そのままにしておくと、剥がれた部分から雨水が建物内部に入り込んで建材が腐食してしまう事も在りますし、雨漏りの原因にも繋がります。
また、ぼろぼろになっている場合でも、腐食や雨漏りなどの原因に繋がる事になるため、外壁塗装を行う時にはコーキング材のメンテナスが必須です。
メンテナンス方法には、既存のコーキング材の上から新たに充填させる増し打ち(ましうち)と、劣化したコーキング材を全て剥がしてから、新たにコーキング材を充填する打ち直しの何れかの方法が在ります。
因みに、外壁塗料は樹脂成分により外壁に塗膜を作り出すことで外壁の耐久性を取り戻すことが出来るリフォームになりますが、凹凸が在るサイディングパネルに塗料を重ね塗りすると、凹凸が目立たなくなります。
そこで、最近ではクリアー塗料を利用して凹凸を維持した状態で見栄えを作る方法も在ります。