垂木(たるき)
垂木(たるき)
垂木(たるき)は、屋根を構成する野地板を支えるために斜めに用いられる構造材のことをそう呼びます。
屋根の野地板を支えるための目的で使用されているので、その野地板のすぐ下にある建材のことを指します。
屋根の一番高い箇所の棟木(むなぎ)から軒先の桁(けた)の間に打ち付けられる長い木材です。
この垂木には勾配が屋根の角度に合わせてつけられています。
垂木(たるき)がないと、屋根面が水平にならずに凹凸が発生してしまうため、屋根を正しく葺くことが出来なくなります。
また、屋根面が歪んでしまうことで、雨漏りの可能性も高くなります。
さらに、野地板の取り付けもきちんとできないので、ちょっとした風でもその風圧を受けるため屋根が壊れやすくなります。
そのため、住宅建築の中では、垂木(たるき)は必須のもので重要な役割を持っていると言えるものです。
垂木は、一般的な住宅の場合、スレート屋根、瓦屋根、テラスによって標準的なサイズがあるので目安にして建築されています。
お役立ち情報
垂木(たるき)は、このように重要な役割を持っているものですので、屋根の状態や実際に垂木を確認できる構造物であれば見た上で、修理が必要な場合には出来るだけ早い段階で行うのがお勧めです。
スレート屋根の場合には、表面が水平ではない箇所があれば、垂木に変化が起こっている可能性が高くなります。
また、目視で垂木の状態を見て、亀裂が木材に入っている場合にも、修理や交換が必要になります。
雨漏りが起こっていないために、放置をしているとさらに修理や補修に高い金額が必要になるケースが大半です。
損傷や亀裂などの変化が大きく進まないうちに、補修を行ってもらうのが賢明だと言えます。
また、火災保険の特約補償では、「強い風や積雪」で屋根などへの被害を受けた場合は、その修理費用が損害額として保障されるので、加入をしている方は火災保険を利用することも出来ます。
しかし、経年劣化が原因の場合には、適用されないので注意をしましょう。