可使時間(かしじかん)
可使時間(かしじかん)
住宅の外壁や屋根などに利用する塗料と言うのは、塗膜を作り出す樹脂成分、色を着色する顔料、機能を持たすことが出来る体質顔料、塗膜を作り出す時に必要となる可塑剤、そして流動性を持たせることが出来るようになる薄め液などの溶剤と言った成分を持ちます。
尚、塗膜を作り出す樹脂成分にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの種類が在ります。
因みに、反応型塗料には塗料液と硬化剤を混ぜてから使用可能な時間が在ります。
これは可使時間(かしじかん)と呼ばれているもので、二つの材料を混ぜから使用可能な時間の事を意味しており、別名ポットライフとも呼ばれています。
塗料を混ぜた場合、液状になっているので塗装が出来る状態に見えるものでも、可使時間が過ぎてしまうと塗膜性能が発揮できなくなると言ったデメリットが生じてしまいます。
そのため、反応型塗料を使って塗装を行う場合には可使時間の中で塗料を使う事で塗膜を作り出せる塗装が可能になると言う事です。
お役立ち情報
可使時間(かしじかん)は塗料の性能を十分に発揮させることが出来る制限時間でもあり、制限時間を超えてしまうと塗料を使って外壁や屋根を塗っても、塗膜の性能が発揮されないため、意味のない塗装リフォームになってしまいます。
また、塗装作業と言うのはスプレーを使って行う場合もあれば、刷毛やローラーなどを使って行う場合もあります。
スプレーを利用した場合は、液状になっていることが条件となるため、可使時間(かしじかん)が経過した後に使用しようとしても、塗料は後半に散布させることが出来なくなってしまったり、散布が出来たとしても均一に塗料が広がらないなど、塗装においての品質が下がってしまう事も在ります。
また、ローラーを使って塗料を塗る場合も、ローラーにより塗料が広がるようにすることが重要となりますが、可使時間(かしじかん)が過ぎてしまえば、塗料は綺麗に広がらずに、外壁や屋根の表面に凹凸を作り出してしまい、綺麗に仕上がらないなどのデメリットが生じてしまう事になります。