さびが発生するメカニズム
さびが発生するメカニズムは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)をおこし生成される腐食物がさびとして表に現れる化学変化です。
さびがおきてしまうと、金属が腐食し劣化が進みます。建築で主要構造部材として使われている鉄は、腐食することで耐震に影響が出てしまうのです。鉄骨造に使われる鉄骨はさび止め塗装が塗られ、さびの発生を防いでいます。
一方、鉄筋コンクリート造の建物でも鉄筋が使われていますが、コンクリートがアルカリ性のため、一定期間の間、コンクリートにより鉄筋がさびるのを防いでいるのです。しかし、コンクリートは50年ほどで中性化し、ひび割れた部分からの雨水の浸入などで中の鉄筋がさびてくることがあるので安心はできません。
鉄骨造の建物でも表面の塗装が劣化することでさび止め効力を失い、さびを発生させることになります。外部にむき出しの鉄部は定期的に塗装の塗替えをし、鉄部を保護する必要があります。
定期的に適切なメンテナンスを行うことでさびを防ぐことができ、鉄も長持ちするのです。