無機塗料のデメリット
無機物を配合して作られた無機塗料は、優れた効果を発揮するものですが、いくつかのデメリットもあり、まず一般的な有機物のものと比べると価格が高いです。普及が少ないため価格を安くすることができない、という事情が背景にあるとされています。
また、塗料の塗膜が堅いので、塗膜がひび割れしやすい傾向があり、外壁にひびが生じると、一緒に塗膜にひびが入る可能性があります。そのため、ひびが生じやすい建物には不向きです。
そして、相性の良し悪しがありますが、無機塗料は木製の素材とは相性が良くなくて、種類によってはカルバリウム鋼板には不向きなものも存在します。
それから、通常はツヤ有りとツヤ無しのどちらかを選ぶことができますが、無機塗料はツヤの程度の指定は可能ですが、ツヤ無しの選択はできないです。そのため、ツヤのまぶしさが苦手な人には不向きだとされています。
さらに、無機塗料の寿命は20年程度だと言われていますが、発売されて20年経過していないため、確実な検証は行われていないです。しかし、様々な実験で実証されているので、配合により寿命が長いことは事実で、長持ちすることを期待することができます。