塗料による危険性~有害物質編~
屋根や外壁などに用いられている塗料になかには、鼻につくにおいを発するものもあります。現在では鼻につくにおいを発する有機溶剤を使用する塗料から有機溶剤を使用しない水性塗料の方が塗装に用いられるようになってはいますが、依然として一部の塗装では有機溶剤系のものも用いられています。
有機溶剤系の鼻につくにおいの成分はシンナーで、これが揮発することでにおいを発するようになるのですが、その揮発したシンナーを長時間吸い込んでしまうと人体の健康を害する危険性があります。そのため、有機溶剤系のものを使用する際には換気を行うなどの安全対策が必要になります。
また、塗料に含まれるにおいの成分はシンナー以外にも数種類あり、そのどれもが有害物質です。
塗装を終えた後、ある程度の時間が経過するまでは周囲ににおいが漂っていることが多いのですが、そのにおいを長期間嗅ぎ続けるとめまいや頭痛など体に不調を覚える危険性があります。
塗料を使用する際にはその種類や性質などを知ったうえで健康に影響が出ないように塗装場所などを十分に考慮して使用するようにしましょう。